二十二の春

「終わりね」って 言ったのよ
もう 聞き返さないで
動かす唇を 木漏れ日の中
桜の花びらたちが さえぎったわ

手を振る貴方に 笑顔で返えすのは
液晶画面の私 十九のメモリー 
水晶色の雫が こぼれちゃいそうよ
うつむいている間に 去っていてね
ひらひらひら 桜散る 二十二の春

 
「さよなら」って 言ったのに
もう 振り返らないで
届かないわびしさを 春風がさらい
桜の花びらたちが 断ち切ったわ

手を振る私に 背中で返したのは
液晶画面のあなた 去年のメモリー
ハーブティーにため息が 浮かんじゃいそうよ
カップを下ろす間に 去っていてね
ひらひらひら 桜散る 二十二の春

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください