紙コップのうた (ホットコーヒー編)

ため息一つで 飛んでゆく 
薄くて軽い 紙コップ 
熱々 濃い目のコーヒーを
何のためらいも無く 注がれて
柔な私は 耐えるだけ

輝き無くして 溶けてゆく 
白くて甘い 角砂糖 
熱々 苦めのコーヒーに
ちょっと優しさ加え 飛び込んで
あっと言う間に かくれんぼ

傾き任せに 落ちてゆく 
好みで少し ミルク入り
熱々 濃い目のコーヒーに
ちょっと色取り加え 混ぜられて
回る渦巻き みてるだけ

貴方は私を 握り締め
あちちと 息を吹きかける
飲まれて潰され 捨てられる
ほんの一時だけの 人生も
夢が叶ったと 慰めた

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