春のメモリー

沈んで いきそうな
水面に映る メモリー
そっと 浮かべる 笹船に
乗せて ゆっくり 進んでく
もう ここに 戻らないと
誓って 見上げる 空
寂しいかいって トンボが聞くから
いいや 君と同じさと 答えて
微笑みながら 目を閉じた 春の日

かすんで 消えそうな
花びらに香る メモリー
そっと 差し出す 手の平に
乗せて ゆっくり 息を吹く
もう ここは 過去の世界
止まって 振り向く 道
忘れたか言って チョウチョが聞くから
そうさ 君と同じさと 答えて
うつむきながら 目を閉じた 春の日

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