「🎿 道 具」カテゴリーアーカイブ

パソコンのキーボード

きみの 指先が
ぼくを つついたら
文字が 画面に並んでく
きみは 自由につつくけど
たまに 間違うこともある
今日も ぼくは つつかれて
言葉に 変換してるのさ
カチャカチャ パチパチチ カチャパチチ

ぼくの 感触が
きみに 伝われば
文字が 次々並んでく
ぼくに 視線が来ないまま
きみは 感触探ってる
今日も ぼくは 跳ね返し
言葉を 並べてみせるのさ
カチャカチャ パチパチチ カチャパチチ

マウスの歌

やわらかい 君の手の
温もりに 包まれて
動き回る 僕は
君の 思うがまま
僕のことを 見ずに
いつだって 君の
視線の先は 矢印の先
ただ それは あたたかい

迷わない 指先の
圧力に 身を任せ
押し込まれる 僕は
君の 思うがまま
回転する ホイル
いつだって 君の
視線の先は 画面の上下
ただ それは しなやかに

スマートフォン

言いたいことは 指先が
ステップ踏んで 語りだす
そばにいなけりゃ 大騒ぎ
行先 決めるときなんか
ガラスの中を 覗いたら
迷いは消えた スマートに
寂しさ ガラスの奥の奥
閉じ込め 指で撫でても
割れたら リアルに目が覚める
夢さえ見れない スマートか?
やる気は電気 スマートフォン

言われることは 画面越し
チャイムが鳴って 映す文字
シカトしたなら 大喧嘩
買う物 探すときなんか
ガラスの中を 覗いたら
何でもあるさ スマートに
切なさ ガラスの奥の奥
閉じ込め 指で撫でても
割れたら ハートも粉々に
愛さえ冷めちゃう スマートか?
やる気は電気 スマートフォン

紙コップ

丸くて スリムな 足元は
譲れない こだわりさ
たとえ 冷たいものでも
それが 熱いものだって
注ぐもの すべてを
受け止めてやる
適量てものは あるけどね
ゆっくり きみは 口元に
ぼくを 引き寄せるのさ

薄くて ボディーの 丈夫さは
譲れない こだわりさ
たとえ つかみ上げるとき
そして 握りつぶすとき
込められる 力を
受け止めてやる
適度ってものは あるけれどね
ゆっくり きみは ゴミ箱に
ぼくを 置いて行くのさ

しんごうきは なにいろ?

あかい あかい あかいひと
じ~っと とまって たっている
すすまないで わたらないで
きみは わかってくれるよね
しんごうきは あかいろ で・す・よ

あおい あおい あおいひと
しっかり まえみて あるいてる
すすんでゆく わたってゆく
きみも まもってくれるよね
しんごうきは あおいろ で・す・よ

目薬ラララ・・・

さあ 見上げてごらん
精一杯 見開いた目は
少しの間 閉じちゃいけないよ
たった 一滴のしずくが
キミの瞳を 潤したなら
青くて澄み切った 世界が
目の前に 広がっているから
目薬ラララ… ラララララ…

もう 涙じゃないよ
精一杯 我慢した目は
少し沁みても スッキリするのさ
たった 一滴のしずくが
キミの瞳を 輝かせたら
夢見て描いてる 未来が
目の前に 広がっていくから
目薬ラララ… ラララララ…

ハンドソープ泡ボトルのうた

頭を押さえつける あなたのせいで
私の口から 吐き出す言葉は
全部 泡になるわ
汚れた手で 受け止める あなた
両手の指や 指の間
手の平や 手の甲 手首まで
しっかり こすった後
水で流して きれいにするの
ほんと あなたの手 きれいよ

頭を押さえつける あなた勝手よ
私の口から 吐き出す言葉も
何も 出てこないわ
かすれた声 わかるでしょ あなた
カラッポなのよ 限界だわ
詰め替えを 注いで エコロジー
すっかり 満タンなら
気分爽快 とび出したいの
ほんと あなたって 素敵よ

見て!マンホールのふた


蹴られて 踏まれて 知らんぷり
足下気にしてますか あなた
見えてる はずでも 見ていない
それでも 私
まーるい 気持ちで 見送るわ
そうよ 私
マンホールの ふたやもん

刻まれ 描かれ 滑らない
足下気にしてますか あなた
雨降り 踏んでも 転ばない
そうなの 私
まーるい 心で 世話焼くわ
見てよ 私
マンホールの ふたやもん

白いハンカチ

ポケットから取り出し 広げた
白い ハンカチの上
青い春の 空から
そよ風が 誘う
桃色の 妖精が
羽を 羽ばたかせ
ダンスを踊りに やって来た

ウィンクする妖精 まぶしい
白い ハンカチの夢
青い春の 絨毯
そよ風が かける
陽だまりの 公園は
花の 咲き乱れ
涙を吹いたら 空に虹

紙飛行機

紙一枚 他人(ひと)の 意に沿う
黒い文字 書き込んで
赤い丸 欲しがる
寂しさに 手が止まる
窓を開けて 飛ばす
真っ白な 紙飛行機は
縛られた心を 解き放つ
青くて広い 自由な空へ
雲を裂き 虹を探し 風になるのさ

紙一枚 他人(ひと)の 似顔絵
裏側に 書き込んで
赤い文字 だらけの
切なさを 紛らわす
窓を開けて 飛ばす
真っ白な 紙飛行機は
縛られた心を 解き放つ
熱い陽射しが 炎を燈す
灰になり 煙になり 風になるのさ

信号機

どうしても 今ここを
通すわけには いかないよ
赤いランプが 点いてるね
もし君が どんなに偉い人でも
もし君が どんなに強い人でも
守らなきゃ いけないのさ
それが 赤信号の
ルールって もんだから

右注意 左注意
渡るときには 見てくれよ
青いランプが 点いたなら
もし君が どんなにケガしていても
もし君が どんなに荷物持ってても
守らなきゃ いけないのさ
それが 青信号の
ルールって もんだから

ホッチキスの歌

チッ チッ チチチッ ホッチキス
空いた口には 近づくな
自慢の牙が 突き刺さる
一枚だけじゃ 物足りない
四枚、五枚 差し出しな
しっかり 噛み締め 止めてやる
ホッ ホッ ホホホッ ホッチキス

 

チッ チッ チチチッ ホッチキス
抜いた牙には 気をつけな 
無くすと君は ケガするぜ
十枚つづり 任せなさい
四十、五十 ムチャするな
ガッツリ 噛んでも トメられねぇ
ホッ ホッ ホホホッ ホッチキス

バスケットゴールのうた

あなたたちが 奪い合う そのボール
どこから 投げても 入らないわよ
お願い 早く 気づいて
底が 抜けてるの このカゴは
ボール 一つに カゴ 二つ
ゴール 目指して 意気揚々
みんな そこが 抜けてるわ

あなた達が 入れに来る そのボール
いつまで たっても 入らないわよ
お願い 早く 気づいて
底が 抜けてるの このカゴは
ボール 一つに カゴ 二つ
勝利 目指して 夢 うつつ
みんな そこが 抜けてるわ

一塁ベースのうた

じっと この場所に いるだけで
なにも 土の付いた 靴のまま
そんなに 踏んだり 蹴ったり
しなくても いいじゃない
そんな 不条理なことって あるかしら
そんなとき 土を払ってくれた 優しい人
そうよ あなたは 審判員さんね
今日も 耐えて見せるわ この場所で
もう 踏んだり 蹴ったり 払ったり

 
きっと この場所は パラダイス
夢は 駆け回って つかむもの
それでも 踏んだり 蹴ったり
しなくても いいじゃない
そんな 不条理なことって あるかしら
そんなとき 手を差し出してくれた 優しい人
そうよ あなたが ヘッドスライディング
今日も 耐えて見せるわ この場所で
もう 踏んだり 蹴ったり 触ったり

目薬 (Eye Potion)

目をつむってちゃ 駄目さ
肩の力を 抜いて 
まぶたを 開いてごらん
そっと 一滴 しずくが
瞳に 落ちるとき 
Eye 愛 Eye Potion Magic
きみに 注がれる
Eye 愛 Eye Potion Power
それが 愛の力

眼を守らなきゃ 駄目さ
常に光は きみの
瞳を 攻撃してる
たった 一滴 しずくが
ピンチを 救うとき
Eye 愛 Eye Potion Magic
きみは 目を見開く
Eye 愛 Eye Potion Power
それが 愛の力

ねじ回し

プラスなら 悩まない
マイナスでも 迷わない
時計回りに 回したら
ギュギュギュっと 締まるのさ
グリップ 握るのは ボクだけど
ドライバーは キミなのさ

ボルトなら 悩まない
ロッカクでも 迷わない
左回りに 回したら
クルクルくるっと 緩むのさ
スリップ させるのは ダメだけど
潤滑油は 使えるよ

魔法のホウキ

教室の隅の 道具箱
扉を開けて 取り出すホウキ
そうさ これだよ 魔法のホウキ
握りしめて またがって
呪文唱えて 目を閉じる
窓の外へ 飛び出すと
青い空と 白い波
真夏の冒険に 出発だ

海賊の船を 追い越して
宝のありか 知ってるカモメ 
そうさ 君だよ おしゃべりカモメ
ネバーランド ユートピア
夢の島まで 連れて行け
虹のアーチ くぐったら
白いお城に お姫様
真夏の冒険は 終わらない

穴あけパンチの歌

束になって かかってきても
君の一撃 受けたなら
すぐに俺は 牙をむく
噛みついたら 最後
二つの歯形が 消えることはない
ヒモを通して とじるのか
ファイルするかは 好きにしな
必殺パンチに 穴があく

噛みつくたび 積もってく物
痛みも傷も 残さずに
満月形の 勲章を 
増えすぎたら 最後
涙を隠して 捨てなきゃならない
蓋を外して 見るものは
つわものどもの 夢のあと
ダストボックスに 雪が舞う

風鈴物語

息を吹きかけ 風鈴鳴らしたら
そよ風に乗って
夏の妖精たちが やって来た
驚く猫と一緒に 窓の外へ飛び出せば
白い砂のビーチを 駆け出して
エメラルドグリーンの 海に浮かぶ
宝島を目指すのさ
ジャック 今行くから待ってろよ

 
風を帆に受け 風鈴鳴ったなら
さざ波を蹴って
夏の妖精たちが 船を出す
驚く猫の知らせは 目の前の海賊船
俺は逃げたりせずに 戦って
エメラルドグリーンの 海に浮かぶ
宝島に上陸さ
ジャック 今行くから待ってろよ

パズル

大人たちは みんな
石のピースをはめ込んで
未来のパズルを
組み合わせてる気でいるけど
本当はゼリーで
作ったピースをはめ込んで
不安定なパズルを
組み合わせてるだけなのさ
謎解きは時代を繋げて
今日もピースを求めてる

 

俺たちなら そんな
ヘマなパズルは組まないね
真っ白な砂を
風に飛ばして散らかすけど
本当は広げた
パズルと宇宙へ飛び出して
流れ星をピースに
組み合わせたいだけなのさ
謎解きは時代を繋げて
今日もピースを求めてる

絵本のなかに

絵本開いて 探すのさ
かくれんぼしている 君を
文字に沿って 進んでゆけば
ぼくの冒険が 今始まる
いろんな出会い重ねて
ワクワク ドキドキ
ときに ピンチはあるけれど
諦めたりはしない
だって 君に会いにゆくから

ページめくって 探すのさ
魔法にかけられた 君を
馬に乗って 走ってゆけば
君を助け出すことができる
いろんな場所を巡って
ハラハラ ドキドキ
ときに 勇気を振り絞り
逃げ出したりはしない
だって 君に会いにゆくから

ちり鳥

紙くず落ちてると やってくる
ぼくが掃いてる ホウキのそばに
大きく羽を 広げてやってくる
いっぱい紙くず 抱えて飛び立つと
ゴミ箱に向かって 一直線
紙くず落とし込む ちり鳥は
とっても大事な お友達

 
枯葉を集めると やってくる
ぼくの持ってる ホウキのそばに
大きく羽を 広げてやってくる
どっさり枯葉を 抱えて飛び立つと
ゴミ箱に向かって 一直線
枯葉を落とし込む ちり鳥は
とっても素敵な お友達

色鉛筆たちの ミュージカル

一人一つ それぞれの
衣装を 身にまとい
揃って並ぶ その位置は 
自分のカラーで 決まるのよ
憧れの 白いステージに 上がる順番は
あなたの 気まぐれ演出で 変わるけど
最初に ステージ上がるのは 
少し ダークカラーの 私から

あなたは 優しいタッチで リードして
私は 導かれるままに 身を任せるの
小さく 細かい ステップ踏みながら
ステージは あなたの 思いどおりに 描けるわ

 
一人一つ それぞれの
役柄 演じるの
アドリブだけの その役は
自分のカラーが 引き立つわ
削れる 強いステップに 心折れそうよ
私の 出番はここまでで 代わるけど
最後に ステージ上がるのは
少し ライトカラーの ニューフェース

あなたは いつものタッチで リードして
あの娘は ステージ 一杯に踊りまわるの
大きく 激しい ステップ踏みながら
ステージは あなたの 思いどおりに 仕上げるわ

ゴルフボールの詩

羽が あるわけじゃない
ジャンプ できるわけじゃない
なのに あなたは もっと遠くへ 飛べって言うの
そんなの あなたの 腕次第じゃない
ちゃんと 狙い通りに スイングしてよ
私 もっと 飛びたいわ

水着 あるわけじゃない
泳ぎ できるわけじゃない
なのに あなたは いつも池に 打ち込んじゃうの
そんなの あなたの ミスショットじゃない
ちゃんと 狙い通りに ショットをしてよ
私 今日も おぼれるわ

風が あるわけじゃない
バック できるわけじゃない
なのに あなたは ピンの近くへ 行けって言うの
そんなの あなたの 腕次第じゃない
ちゃんと 狙い通りに パティングしてよ
私 ほんと 疲れるわ

目覚まし時計の ロックンロール

まぶしい 朝の日差しに
目覚まし時計の ロックンロール
耳ざわりな ロックンロール
おまえを 捕まえたなら
忙しい 朝が始まるのさ
いつになっても 上手くない
おまえの ロックンロール
少しは 腕を上げろよ
さわやかな朝を おれにくれないか

 
明日の 朝も予約さ
目覚まし時計の ロックンロール
耳ざわりな ロックンロール
おまえを セットしたなら
約束の 曲が始まるのさ
きっと明日も 上手くない
おまえの ロックンロール
いつかは 腕を上げろよ
ノリのいい朝を おれにくれないか

へイ! マイク

言葉にいっぱい 想いを込めて
君は僕に 話しかけるけど
いつも僕は あいづちを打たない
ただ聞き上手で いたいだけさ
聞こえないほど 小さな声で 話しかけても
僕が大きな声で 言葉を伝えてあげるよ
そんな僕は 名前を聞く君に 答えないけど
みんな こう呼ぶのさ「へイ!マイク」・・てね

 
言葉にメロディー ミックスさせて
君は僕に 歌を歌うけど
いつも僕は 手拍子を打たない
ただ聞き上手で いたいだけさ
伝えたい歌詞 震わせる喉 届かなくても
僕が遠くの人へ 想いを届けてあげるよ
そんな僕は 名前を聞く君に 答えないけど
みんな こう呼ぶのさ「へイ!マイク」・・てね

ヘルスメーター (体重計)

きみの 背中に のっても
何も 言わないけど
私の 目の前に そっと
数字を 差し出すの
私の 思うより 少し
おまけして くれるけど
私はため息 返してしまうのよ
鈍感ね ヘルスメーター くん

私の お腹に のってる
お肉 減らないけど
きみの ごきげんに そっと
身体を 預けるの
きみの 気遣いで 少し
軽くして くれたなら
私は感激 おなかが空いちゃうわ
鈍感ね ヘルスメーター くん

きって と おてがみ

おてがみ だすなら ついてくわ
かならず わすれず はってよね
きっても きれない えんだから
あーかい ポストは てれやさん
てわたす おてがみ たべちゃった

はいたつ するなら けしいんを
かならず わすれず おしてよね
きっても きれない えんだから
とどけに くるのは ポストマン
だいじな おてがみ くばります

おてがみ きっても ついてくる
かならず わすれず はってるね
きっても きれない えんだから
おうちの ポストに やってきた
もらった おてがみ うれしいな

自動ドア

君が 前に立ったなら
そっと 開けてあげるよ
カギもいらないし ノブもいらない
そばに 来てくれたなら
それだけで いいのさ
気がねなく 入っておいでよ
よく来たね ごきげん どう
ドアは そのままに 
ぼくが 閉めるから

君が 帰る時だって
そっと 開けてあげるよ
荷物持ったかい 上着着たかい
ここに 来てくれたなら
それだけで いいのさ
気おつけて 帰って行きなよ
また来てね ごきげんよう
ドアは そのままに 
ぼくが 閉めるから

紙コップのうた (ホットコーヒー編)

ため息一つで 飛んでゆく 
薄くて軽い 紙コップ 
熱々 濃い目のコーヒーを
何のためらいも無く 注がれて
柔な私は 耐えるだけ

輝き無くして 溶けてゆく 
白くて甘い 角砂糖 
熱々 苦めのコーヒーに
ちょっと優しさ加え 飛び込んで
あっと言う間に かくれんぼ

傾き任せに 落ちてゆく 
好みで少し ミルク入り
熱々 濃い目のコーヒーに
ちょっと色取り加え 混ぜられて
回る渦巻き みてるだけ

貴方は私を 握り締め
あちちと 息を吹きかける
飲まれて潰され 捨てられる
ほんの一時だけの 人生も
夢が叶ったと 慰めた

割り箸の歌

どうして離れ離れにならなきゃ ならないの
いつも一緒にいたじゃない 離さないで
無理やり引き離される あなたと私
まるで 彦星と織姫ね
二人の間を 阻むのは 
天の川じゃなくて トンカツなのね
割って割られて 私たち 
おてもとの 割り箸なのね

どれだけ離れ離れにしたなら 気が済むの
みんな勝手に割るじゃない 壊さないで  
力で引き離される あなたと私
まるで ロミオとジュリエットね
再び一緒に なれるのは 
使い終わった後の ゴミ箱なのね
割って割られて 私たち 
おてもとの 割り箸なのね

ケイタイ電話

ケイタイ電話が 震えてる
何が怖くて 震えるの
狭くて暗い ポッケの中で
一人ぼっちが 怖いから
早く出してと 震えてる
プルプルプルル だ~れもでんわ

ケイタイ電話が 泣いている
何がつらくて 泣いてるの
遊んでくれる お相手無くて
一人ぼっちが 寂しいよ
一緒にあそぼと 泣いている
ピロピロピロロ だ~れもでんわ

ケイタイ電話が 歌ってる
何かいいこと あったのね
突然あの子 連絡くれて
上がるテンション 止まらない
もうすぐ会えると 歌ってる
ランランラララ まったくでんわ

冷蔵庫

ただ冷たいだけの 私じゃないの
あなたのために 冷めてるの
温めたいなら レンジにお願いよ
私のハートは 冷気で凍りそう

今年の夏は 暑いから 
麦茶もビールも ぬるくちゃ台無しよ
ビリビリ しびれる電気が走ったら
キンキン 冷やしてあげるから 
あなたは グイグイ 飲み干して

 
ドア開いただけの 明かりじゃないの
あなたのために 点けてるの
もったいないなら さっさと閉めるのよ
あなたの心に 明かりは灯らない

真夏の午後は 暑いから
スイカもアイスも 冷えなきゃ台無しよ 
ビリビリ しびれる電気が走ったら
キンキン 冷やしてあげるから
あなたは ガリガリ 召し上がれ

せんぷう機

君は いっつも 首を振るけれど
ぼくのことが 嫌いなの 
こっちを向いて お話してよ
風を 吹きかけるだけの 君
首の根っこを つまんだら
天井見上げて 上の空
涼しい顔した クールな君なのさ

夏は いっぱい 汗をかくけれど
君の風を 待ってるの
こっちを向いて はね回してよ
風を 待ち受けるだけの ぼく
君に向かって お話したら
声が震えて 宇宙人
涼しい風吹く クールな夏なのさ

インターホンのうた

あなたが わたしに ふれたなら
おおきなこえで さけんじゃう
「ピンポ~ン」
おうちのひとが やってきて
「は~い、どちらさま」って たずねたの
あなたは うちへ おこしの おきゃくなのね
わたし はやとちりの インターホン

あなたは わたしに しゃべるけど
おうちのひとに つつぬけよ
「どうぞ~」
ロックがあいて まねかれて
「は~い、おまちどう」って ごたいめん
あなたは うちへ おこしの おきゃくなのね
わたし はやとちりの インターホン

あなたが わたしに ふれてすぐ
もうダッシュで はしりさる
「ピンポ~ン」
おうちのひとが へんじして
「は~い、どちらさま」って たずねても
あなたは すがた けしちゃう わるいひとね
わたし なみだしちゃう インターホン

お風呂上り バスタオルマントマン

お風呂上りに 身にまとう 
長くて大きな バスタオル
頭をふけ 体をふけ
ふき残しは 湯冷めするぜ
そのとき 変身するのさ
バスタオルマントマンに
(ママ) 「パンツをはきなさい」 (ぼく) 「それはあと」
(ママ) 「パジャマを着なさい」 (ぼく) 「まだ早い」
ひるがえす マントに 風を受けて 
走り出せ 無敵の バスタオルマントマン

 
お風呂上りに 飲むミルク
冷やしておいたら 最高さ 
コップを持て こぼさず飲め
飲み残しは ゆるさないぜ
そのとき 助けを呼ぶのさ
バスタオルマントマンに
(ママ) 「ろうかを走らない」 (ぼく) 「それはそう」 
(ママ) 「テレビを切りなさい」 (ぼく) 「敵はここ」
ひるがえす マントに パワー受けて 
戦うぜ 無敵の バスタオルマントマン

雨傘

降り出す雨を 待ってたわ
広がる私は 雨降る日
お天気しだいの ヒロインです
濡れるわよって そうなのよ
そのとき 私が 広がるの
だって 雨よ 雨だもの
傘の出番は 雨の日よ
雨雨 ラララ 雨 ラララ…

見上げた空に 虹がでた
閉じちゃう私は 杖みたい
お天気しだいの ピエロです
たたむわよって そうなのね
それでも 気持ちは 晴れてるの
だって 虹よ 虹だもの
傘の出番は 雨なのよ
雨雨 ラララ 雨 ラララ…

ツメきりウサギ

お腹を空かせた ツメきりウサギ
長い耳を立てて やってきた
のびたツメが 大好きで
パッチン パッチン
わき目もふらず かじりだす
ツメきりウサギは 食いしん坊

お腹がいっぱい ツメきりウサギ
のびたツメを全部 食べちゃった
ぼくのツメが そろったら
パッチン パッチン 
耳をたおして お昼寝さ
ツメきりウサギは 食いしん坊

公衆電話のうた

私の小部屋は ガラス張り 
駆け込む あなた 強く握ったわ
指先触れて つながるの
話しかける あなたに
黙ったまま うなずく事も できなくて・・
優しい人ね 相槌打って 返事をしてくれた
短い間 だったけど ありがとう
別れ間際に 泣いちゃった    ( ピーッ ピーッ ピーッ ) 
ごめんなさい あなた

 
一人の私は 寂しくて 
旅に出ようと 駅へ向かったわ
人混みの中 埋もれるの
探されてる 私は
黙ったまま 近づくことも できないの・・
悲しい事ね コインじゃなくて カードしか駄目みたい
長い話は 野暮ですね さようなら 
手を離したら 泣けちゃった    ( ピーッ ピーッ ピーッ ) 
ごめんなさい あなた

野球ボールのうた

投げられたって 叩かれたって
受け止めてくれる 君がいるから
いつも ぼくは 丸くいられるよ
時々 君は ミスもするけれど
走って 跳んで 転んでる
守ってくれて ありがとう
だから ぼくは うれしくて
はねて 転がって しまうのさ

 
飛ばされたって  抜けちゃったって
追いかけてくれる 君がいるから
いつも ぼくは 丸くいられるよ
時々 君は 見失うけれど
みんなを 呼んで 探してる
見つけてくれて ありがとう
だから ぼくは うれしくて 
はねて 転がって しまうのさ

冷蔵庫 ロックンロール

冷たいヤツと 思いでしょうか
そんな 思い違いは 悲しいよ
キッチンそばの 狭い場所
大きな体は ダテじゃない
包容力の たまものさ
そうっと 扉を 開けてみな
(コールドアタック)
ほ~ら 君の 大好きな
ミルクやジュースも よ~く 冷えてるぜ
冷蔵庫を なめんなよ

 
できないヤツと 思いでしょうか
そんな 思い違いは 切ないよ
野菜に肉に 魚でも 
何でも放り込む 箱じゃない
北極並みに 凍るのさ
そうっと 扉を 開けてみな
(ブリザードバリア)
ほ~ら 君の 大好きな
アイスや氷も よ~く 冷えてるぜ
冷蔵庫を なめんなよ

体重計 (地球の愛)

まず 一歩踏み出して ごらん
そう 両足揃え 乗ってごらん
揺れる針が 止まるとき 君は
地球の愛の力を 知ったのさ
どんなに 強く重い愛だって
君は 立ち上がって行けるはず
それでも 地球は絶対
君を 離しはしないけど…

まず ちょっと歩いて ごらん
さあ 鼻唄歌い やってごらん
揺れる針が 止まるとき 君は
地球の愛の力を 落とすのさ
どんなに 軽いダイエットだって
君は チャレンジし続けるはず
それでも 地球は絶対
君を 離しはしないけど…

コンパスのうた

小さな一歩を 踏み出して
くるりと 私が ひと回り
かわいい わっかを 描いたの
それでも あなたは くるくる回すから
こゆくて 深い 円になる
半径 2.5センチは
あなたと 私の縁結び
このまま 回っていたい コンパスです

大きな一歩は ガニ股で
ぐるっと 私が 遠回り
きれいな わっかを 描いたの
それでも あなたは ぐるぐる回すから
こゆくて 深い 円になる
直径 22センチは
二人の 未来が円グラフ
ずうっと 回っていたい コンパスです

消しゴムのうた

人は 誰だって 
間違うことは あるものさ 
もし 君が間違いに 気づいたら
僕は 身を削っても 消し去ってあげるよ
たとえ 白い肌が 黒く汚れても
君が やり直して くれるなら 
何度でも 何度でも それでいい
何度でも やり直そう

人は 誰だって 
忘れ物を するものさ 
もし となりの子が 忘れてきたら
僕を 二つにして 差し出してあげてよ
たとえ この体が 小さくなっても
君の やさしさが 伝わるなら
何度でも 何度でも それでいい
何度でも 二つになる

びっくり箱

そうさ ぼくは 箱の中
君は 知らないままの お姫様
ごめんね 黙ってる つもりは
なかったわけじゃ ないけれど
ちょっぴり膨らむ いたずら心
我慢できないわけ ないじゃない
びっくり箱 ひらけ ポン!

だって 君が 開けるから
ぼくは 飛び出さずには いられない
ごめんね 驚かす つもりは
なかったわけじゃ ないけれど
大きく開いた 目玉と口に
恋しちゃわないわけ ないじゃない
びっくり箱 ひらけ ポン!

傘と星降る空

空から傘が 降ってきた
みんなのもとに 降ってきた
赤 青 黄色 白 緑
いろんな色の 傘 傘 傘
ぼくにも 傘 きみにも 傘
そして 空に 大きな 青い傘
傘 傘 傘 みんなに 傘が降る

 
空から星が 降ってきた
みんなの町に 降ってきた
十 二十 三十 百 千と
小さな粒の 星 星 星
あっちも 星 こっちも 星 
そして 空に 大きな 丸い月
星 星 星 みんなに 星が降る

石けり

学校帰りに 出会った君と
一緒に家まで 帰りたい
最初の一歩は 小さくけって
二歩三歩と 転がるままに
どこまで 行こう

大きなキックに 飛び出す君は
勢い余って 溝の中
今日もお別れ 昨日と一緒
また明日と 約束したら
お家へ 帰ろ

自動販売機の売り子さん

焼けつく暑い 夏の日は
スコール来たって 営業中
ジュース ソーダに お茶 いかが
よーく冷やして 置いてます
コインが体の中を 通るとき
電光石火で ランプが灯るのよ

あなたは好みの ドリンク選んだら
ソフトにタッチを してちょうだいね
瞬時に私が 差し出すわ
I am a vending machine.
そんな 売り子の おもてなし

雪降る寒い 季節でも
二十四時間 営業中
コーヒー おしるこ お茶 いかが
ホットを揃えて 置いてます
あなたと向かい合わせに 照れちゃって
お話できずに ドリンク差し出した

凍えるあなたの 体が温もると
ちょっぴり笑顔が こぼれたの
飲んだらポイ捨て しちゃいやよ
I am a vending machine.
そんな 売り子の おもてなし

郵便ポストのうた

一人街角 立ったまま
赤い顔して 照れたのは
君が差し出す 手紙のせいさ
ぼくは読まずに 呑み込んで
君の後ろ姿を 見送った

沈む夕日が 微笑むと
赤いバイクで 現れた
ぼくが呑み込む 手紙のせいさ
君の想いが 届くよに
いつも御苦労様と 見送った

額に汗を 光らせて
彼が目の前 やってきた
返事を書いた 手紙のせいさ
君の想いを 受け止めて
差し出す彼の手紙 呑み込んだ