桃ノ花のメモリー

悲しいけれど 微笑んだの
涙はヘタね かくれんぼ
かくしても かくれきれない ドジな奴
手を振れば 振りかえしてる グラウンドの隅で 
絶えない ジョークと笑いが
夢のように 霞むなんて 思わなかった 

きみも同じかな 
自由とか 独立って 言っても
片手を 縛られている 感じがするよ
踏み出した 一歩なのに
もう くじいて 這っているよう
またここで また逢おう なんて 本当かな
振り向いた 背中に 桃の花びら

 
淋しくないと 背を向けたの
涙はヘタね にらめっこ
すましても すましきれない ドジな奴
桃色の 花びらが舞う 春の空の下で
丸めた 卒業証書が 
雲のように 軽いなんて 思わなかった

みんな同じかな 
卒業とか 巣立ちって 言っても 
身体を すり抜けて行く 感じがするよ
始まりの 一歩なのに 
もう 迷子に なっているよう
また逢える また逢おう なんて 本当かな
振り向いた 背中に 桃の花びら

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